公務員叩きに物申す!−現職公務員の妄言 システム運用保守に、後期高齢者医療制度に、公務員叩き批判に、行政改革に、福祉行政に、ITに、WEB2.0に、SNS管理に、VBに、Scriptに、情報セキュリティに、IPネットワークに、SEOに、ほんの少し家族サービスなブログ。

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 厚生労働相の諮問機関である社会保障審議会の「後期高齢者医療の在り方に関する特別部会」の初会合が5日に開かれた。その中で、いわゆる「診療報酬定額制」の導入が検討されているとして、一部で話題を呼んでいる。

 現在の診療報酬は原則として、検査、投薬、処置といった診療行為を積み上げる出来高制である。
 一方で定額制というのは、こうした診療行為の報酬を全て包括してしまい、疾病ごとに定額にするやり方だ。
 実は定額制は新たな手法ではなく、現在も「DPC」という呼び名で、一部の病院で試行的に行われている。
 今回の検討内容というのは要するに、DPCを単なる試行ではなく、スタンダードにしてしまおうということである。

 定額制の詳細な説明や問題点については以下の2つのblogで触れられているので、是非ごらんいただきたい。
 
美しくなることは、健康になること!
http://becomingbeautiful.blog65.fc2.com/blog-entry-252.html
沖縄健康企画
http://yakuzai.exblog.jp/4682824

 さて、今回なぜそういう考えが出てきたかといえば、言うまでもなく高齢者の医療費を抑制するためである。
 
 高齢者の医療費というと、町医者の待合室で老人が井戸端会議をしている様子を思い浮かべるかもしれないが、
 以前の記事でも述べたとおり、費やされる医療費の大半は終末期医療である。外来や薬剤については様々な批判はあれど、その実、額としては微々たるものだ。
 定額制は外来診療にも導入可能だが、早期発見早期治療の妨げになる可能性もあり、削減効果も少ないとなれば、
 やはりメインのターゲットは入院、とりわけ終末期医療にメスを入れるというのが正しい見方であろう。
 (頻回多受診や薬漬け医療を肯定するわけではない。誤解なきよう。)

 ところで、業界ではDPCは一定の成果を得たという評価が大勢だが、筆者はこれに懐疑的だ。
 なぜならば、現在は試行段階であり、「定額」と「出来高」の住み分けが出来ている。
 「定額」で採算の取れない患者を受け入れず、「出来高」病院に紹介するといった逃げ道が用意されているのだ。
 病院が経営努力をすれば、当然そこに行き着くであろう。
 全ての病院がDPCになった場合に上手く機能するか否かは全く保証されていないのである。
 むしろ、包括定額制が原則の介護の世界同様、「おいしくない」患者がサービスを受けられないという結末になるのは、火を見るより明らかだ。
 
 営利追求が容認される介護と、原則慈善事業で営利追求が認められない医療とでは事情が違う、という反論があるかもしれない。
 しかし、現実に老人は90日を超えれば一般病床を追い出されるし、制限日数を超えたリハビリも受けられない。
 厚生労働省はこれらの行為を禁止しているわけではなく、ただ採算が取れない数字に設定しているだけである。
 要するにそういうことなのである。

 終末期医療にメスを入れること自体は悪いことではない。いずれそうせざるを得ないことは以前の記事にも書いたとおりであるし、その必要性も説いてきた。
 問題とすべきはメスの入れ方である。

 なお、定額制についてはこういう意見もある。↓

Kazu'Sの戯言Blog(新館)
http://kazus.blog66.fc2.com/blog-entry-999.html

 記事の中身について野暮なことを言うつもりはない。
 むしろ、率直な意見が辛口ストレートに書かれており、世間様の認識というものを窺い知る良い例だと言えよう。

 人は必ず老い、そして死ぬ。
 例外はない。

 終末期の医療は誰にでも、いずれ直接的に関わる問題なのだ。
 だからこそ、メスの入れ方は十分な議論を行い、国民のコンセンサスを得るべきであるのだが、誤った見識のもとで議論を重ねても得られるものは何もない。
 
 まずは、マスコミの偏重報道を廃し、国民に正しい姿を伝えることこそが先決だ。

 そしてこの考えはそのまま行財政改革や公務員改革にもあてはまるのである。




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