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 先日の記事で、「福田氏の公約は後期高齢者医療制度を指している」という認識の方が多いと言及し、また「舛添氏が負担凍結に好意的」という話も多く見られたが、どうやらキャリアブレインの記事がソースらしい。

高齢者医療見直し議論容認 厚労相(キャリアブレイン)

 舛添要一・厚生労働大臣は9月18日の記者会見で、来年4月から始まる「後期高齢者医療制度」に関し、制度の対象となる高齢者(75歳以上)の負担増の見直しを議論することには「問題ない」という認識を示した。


 で、先日引用した産経の記事はこれである。↓

【ウェブ魚拓】負担増凍結の福田氏公約に舛添氏が難色(SankeiWEB)

 舛添要一厚生労働相は18日の記者会見で、福田康夫元官房長官が自民党総裁選の政策公約に高齢者医療費負担増の凍結検討を掲げたことに関連して「政府全体の方針として来年4月から(70~74歳の一般的な所得の人の窓口負担を)1割から2割にすると決めている。それを凍結するとなると、いろんな議論をやり直さねばならず、混乱が生じるかもしれない」との認識を示した。


 もちろん両方の記事にある「18日の記者会見」は、全く同じものだ。
 産経の記事では「前期高齢者の負担増凍結に難色」とあり、キャリアブレインの記事は「後期高齢者の負担増凍結議論を容認」とある。

 一体、「前期高齢者」なのか「後期高齢者」なのか、「難色」なのか「容認」なのか。

 実際の記者会見の内容が厚労省HPの大臣等記者会見にあるとのことなので、確認してみると、

(記者)
高齢者の医療制度なんですが、今度の自民党総裁選の中で、負担増の見直しをすべきという意見が急浮上しているんですけども、現状で大臣はこの見直しについてどうお考えでしょうか。

(大臣)
急浮上しているというより、正確に言うと、福田康夫候補の政権公約の中に、今申し上げた後期高齢者の医療費増について、凍結も検討するということなので。凍結すると決まったわけではないので、それぞれの麻生候補にしても福田候補にしても、それぞれ政権構想をお掲げになるのは自由ですから、検討するということですから、それは検討すればいいので、その結果としてどういうことになるかというのは、これはまた、これからの国会の議論に関わると思います。ただ、厚生労働省としては、政府全体の方針としても、来年の4月1日から一割を二割負担にするということを決めてますから、じゃあそれを凍結するということになると、またいろんな意味での議論をやり直さないといけなくなる。ですから、また混乱も生じるかもしれない。それは、各市町村においても、病院関係者においても、全部来年4月からそういうことになるということでプログラムの組み替えから始まっていると思うのです。だから、それに対してご迷惑にならないような形という配慮も必要です。したがいまして、そういう観点から、この問題を議論する必要があるので、現実に福田首相が誕生なさった時に、ご自分の公約ですからそこから次はどうするか、それは、与党と、そして厚生労働省ともよく議論をして、政府とも議論してやるということだと思います。検討するということですから。凍結するということではないので。それは申し上げておきたいと思います。

 確かに舛添氏は「福田氏の公約」=「後期高齢者医療の凍結」と冒頭で言及している。
 犯人はおまいか。しかし歯切れ悪いな。

 とりあえず、前期とも後期とも両方に取れる内容で、議論は容認、凍結は難色ということか。
 しかし同じ記者会見でも、切り口によってこうも印象が異なるとは、改めて報道の厄介さを認識した。

 なお同大臣は21日にも記者会見し、改めて「負担増凍結に難色」と述べたことを日経が報じているが、これもストレートには受け取れらない方が良いかもしれない。

【ウェブ魚拓】舛添厚労相、高齢者医療費の負担増凍結に難色(日経ネット)

 迷える我々に、あるSNS会員が金言を述べている。
 心に留め置くべきだろう。

 そのものズバリといった表現は、少なくとも自民党総裁候補氏の口から発せられていない。
 そう、その可能性は別にして、現時点において全て絵空事なのだ。
 とりあえず我々は、この答えを自分の良いように拡大解釈し、それを心のよりどころに粛々と今の業務を遂行するだけである。
 20年4月のターゲットをずらすことなく、揺らぐことなく。


 後期高齢者医療制度開始まであと193日。



** 追記 **
 
 キャリアブレイン社に記事内容について問い合わせたところ、快く回答していただいた。この場を借りてお礼申し上げたい。
 なお担当者によれば、確認の結果、該当記事を訂正することがありうるとのことなので、併せて注記する。


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 シスアドでセキュアドな後期高齢者医療制度SNS管理人。
 後期高齢者医療制度の資格事務担当だったはずがひょんなことで電算担当に。

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