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「メタボ侍」運動中に急死 伊勢市・減量挑戦企画に参加(iza)
多くのブログに取り上げられ、SNSの中でもちょっとした話題になっているこのニュースだが、やはり餅は餅屋。
NATROMさんの記事がとても参考になる。
メタボ侍の討死(NATROMの日記)
とはいえ、「死亡と減量の因果関係はなく、減量のために運動すること自体は健康に良い行為」の発言に関しては真に受けない方が良かろう。
こちらの記事↓では「死亡と減量の因果関係は分かっていない」となっている。
【ウェブ魚拓】「メタボ侍」運動中に倒れ死亡(スポニチ)
「因果関係はない」と「因果関係は分かっていない」では全く意味が違うわけだが、どちらの新聞社がウソをついているのかといった議論は不毛だ。
マスコミ各社の記者の方々は皆、とても長いインタビューを簡潔な一文に縮めてしまう、非常に優れた編集能力の持ち主である。
その「圧縮」に恣意的な主観が入らなければなおのこと良いのだが、残念ながら人間はそこまで万能ではないらしい。
ちなみに、朝日、読売などの大手他社の報道は、このくだりには触れられていないことを蛇足ながら付け加えておく。
で、
書きたかったのはそういうことではないし、もちろん伊勢市の取り組みや企画について批評を加えるつもりもない。
自分が危惧するのは、政府の進めるメタボ対策(特定健診、特定保健指導)により、今回のような不幸な事故が今後常態化することである。
もちろん「自らの意思で無理をしたものが祟って」というような簡単な話ではない。
平成20年度から、各保険者はメタボ対策の数値基準を満たさないと、後期高齢者医療への支援金等でペナルティが課される。
ペナルティはイヤだから、民間健保もそれなりに力を入れるだろう。
標準的な保健指導においては、その必要性に応じて様々な支援が用意されているが、そもそも労働環境が劣悪では、動機付け支援も積極的支援も無意味だ。
保健士「早食いは肥満のもとですから、ゆっくり食べるようにしましょう」
俺様 「じゃあ、食事を急いで食べなくても済むよう、45分に減らされた昼休みを60分に戻してくれ」
保健士「スポーツを全くされていませんね。何かやってみませんか?」
俺様 「じゃあ、毎日24時過ぎまで残業、土日出勤もしなくても済むよう、適切な人員配置にしてくれ」
保健士「外食は栄養が偏りますから、なるべく控えて1日30品目を目標に…、あと不規則な生活は…、えーと、その」
俺様 「……」
保健士「すいません」
俺様 「謝る必要ないじゃん」
別に保健士に意地悪をしたいわけではない。
むしろ仕事とはいえ、不可能なことをやれと勧めなければならない方が気の毒だ。
メタボは生活習慣病予備群と位置づけられるが、そもそもプロレタリアにとって生活習慣はほとんどが労働だ。
通勤時間も含めれば1日12時間は拘束されている。もちろん残業が多く、1日15時間以上拘束されている人も珍しくないだろう。
「生活習慣病」よりはむしろ「労働環境病」とでも呼び、労働環境改善を行った方がはるかに有効であると思われるが、諸事情から絶対にそうならないのが日本の日本たるゆえんである。
そういえば「レクレーション休暇」というものが公務員叩きの嵐の中で消えて久しいが、この平成20年4月を機に勤務時間の一部を割いて運動させる、などという気の利いた配慮を行う企業は恐らく皆無であろう。
民間にとって、利益に直結する勤務時間を目減りさせることはタブーなのである。
となれば、余暇時間や休暇で何とかしろ、ということになる。
メタボリックシンドロームと予防対策の成否 (大和総研HP)
大和総研はこのレポートの中で「個人に対するインセンティブが弱いことから、目標未達となる可能性がある」と指摘しているが、筆者はそうは思わない。
対外的にはともかく、企業が内々にアメムチ的なものを導入するのは十分に考えられることである。
「おまえは太っていて健保財政に悪影響を与えるから、3ヶ月以内に8キロ痩せないと今度の昇進は取り止めだ! もちろん勤務中に体操など許さん! 土日に自分で運動して何とかしろ!」
そういうことにもなりかねないわけだ。
大体、この国のサラリーマンは夜遅くまでへとへとになるまで働いて、平日は時間がないし、土日はごろごろしていたいのである。
なのに、数値目標を与えられ、強制ダイエットをさせられたとしたら、心身ともに余計負担がかかるだろう。
しかも、平日は時間が無いから土日に相当強度の高い運動を行うことしか、ノルマをクリアする方法はない。
もしそれで、何らかの事故が起こったとしても、社員が余暇時間に自らの意思で行ったことであり、労災認定がなされないのはもちろん、会社の責任が問われることは一切無い…
どこかで聞いた話に似ていないだろうか?
平成20年4月以降、団塊世代のメタボサラリーマンが多量に突然死して、めでたく医療費2兆円削減達成!…というのはブラックに過ぎるから、ネタにしておこう。
後期高齢者医療制度開始まであと226日
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COMMENTS
Hamras
#-
2007/08/20 | URL | EDIT
「いつまでも車が売れないとか言って嘆いてろ!」と揶揄される利益至上主義の企業姿勢。少なくとも我々をへこませて溜飲を下げているうちは決して修正されないでしょうね。
現職公務員SE
#1tpQKjho
2007/08/21 | URL | EDIT
ただ単に「体重を下げろ」としか連呼しない産業医も中にはいるとかで、無理なく効果を上げるためには、まずは企業の意識改革が必要でしょうね。
まあ、それ以前にメタボ対策が本当に医療費削減に(以下自粛)
painting-man
#-
2007/09/08 | URL | EDIT
>保健士〜
個人的ではありますがかつて私も似たような状況になったことが有ります。今も大差ないんですが。
自分「ウツ?で気分が落ち込み気味で・・」
医師「じゃぁこのお薬のんで安静にして休養を取りましょう」
自分「休養が取れないから無理せざるをえず結果ウツ?なんですが。
安静ってなんですか?古語ですか?」
別の医師
「若くて能力あるから大丈夫です、頑張りましょう」(←明らかにヤブ)
「仕事で頑張りすぎてここにくるハメになったのですが。まだ頑張るんですか?」
神経マヒさせて無責任・自己中人間になって他者を蹴落とす人間が
生き残って逝くような時代でしょうか。過激競争社会米国では
人格障害者が7人に1人だそうで。いやはや恐ろしいかな。です。
現職公務員SE
#1tpQKjho
2007/09/08 | URL | EDIT
>安静ってなんですか?古語ですか?
そうですね。保健士も精神科医も、結局原因の根源を取り除くことは出来ないんですよね。
>仕事で頑張りすぎてここにくるハメになったのですが。まだ頑張るんですか?
私は最近1日10km歩いているんですが、もっと歩けと保健士にいわれたことがあります(w
医師も保健士もそうですが、初対面で信頼関係も何もない状態で的確なアドバイスはなかなか難しいですよね。
だからといって、かかりつけ医に過度な幻想を持つのも考えものですが。
painting-man
#-
2007/09/08 | URL | EDIT
人格障害(パーソナリティ障害=性格の偏り)で「(ある種)恐ろしい」のは、一部のジャンルに限ります。およそ「無責任・自己中人間」なのは自己愛性・反社会性人格障害、と呼ばれるジャンルでした。失礼。
げしょ
#tHX44QXM
2008/04/01 | URL | EDIT
民間ですけど
朝6時まで仕事してました
新入社員は残業代無いから
当たり前
月の残業マックス30ってつけとけよ
当たり前
毎月の残業200なんてかける訳ないよな?
当たり前
俺、時給換算したら400円ぐらい・・・
ポンポン
アイツをあごで使えるようになったら辞めてやろうな
これが民間中小パワー
現職公務員SE
#1tpQKjho
2008/04/03 | URL | EDIT
残業200ですか。
奇遇ですね、同じぐらいです。
ピーク時は、週の半分が徹夜です。
これでメタボ対策もクソもないですよね。