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だが依然として官民問わず個人情報流出事件は後を絶たない。
つい先日もKDDIにおける400万人もの顧客情報流出が報じられたのが記憶に新しいが、KDDIに限らず、Yahooや楽天、NTTdocomoなど、情報産業の最先端を行くこうした企業や団体が、皆前科持ちなのである。
もちろん、皆立派なセキュリティポリシーを備えている会社ばかりである。
何が言いたいかというと、つまりセキュリティポリシーは持っているだけでは意味が無いということである。
策定はあくまでスタートラインなのだ。
では、良いセキュリティポリシーとはいったい何か?
月並みではあるが、自分なりの意見を書いてみることにする。
1.合意があり、浸透していること
非常によくあるパターンは、ステレオタイプのセキュリティポリシーを、情報統括部門が押し付けるというものである。
トップダウンで行われる場合においても、間接的に関っていることは間違いない。
そうした導入のされ方の場合、他部門にしてみれば反発心もあるし、現場の状況や意見が反映されていないため、せっかく作成しても守られないことが多い。
浸透というのは、全員が知っていて守っているということである。
全員は文字通り情報資産を取扱うもの全員である。
正社員だろうが、派遣だろうが、嘱託員だろうが、臨時職員だろうが、委託先だろうが、アルバイトだろうが関係ない。
正社員や正職員のみに周知徹底させ、アルバイトは存在すら知らぬまま情報端末を操作している、などというのはナンセンスこの上ない。
2.具体的で無理がないこと。
「不正アクセスを防止するために必要な措置を講ずること」
ポリシーの最上位にこうしたことを掲げるのは問題ないが、ここまでで終わってしまい、下位規定が無い場合がある。
「必要な措置とは一体何ぞや」
当然そういう話になるわけで、部門ごとに解釈にずれがあったり、温度差がでたりする。
本来ポリシーとは、具体的で、誰が見ても明らかに理解でき、誤解の無いものでなければならない。
「OSのパスワードは2週間に1回変更し、10文字以上とすること」
「Eメールを外部に送信する際には、所定様式(電子メール送信伺い)に記入し、必ず上司の承認を得ること」
いくら具体的であっても、現実に実行できないポリシーであれば意味が無い。
誤解を恐れずに言えば、セキュリティと利便性は相反する。
なぜならば、一般ユーザーが便利に利用できる環境は、悪意を持った侵入者にも快適に利用できる環境だからである。
だからといって、締め付けすぎるのは良くない。
システムは道具である。道具が不便では商売上がったりである。
そもそも、セキュリティ対策というのは、ここまでやればOKというものでもない。
あるラインでの妥協は必要である。
コストをかけ、専用のツールやソフトを導入すれば、セキュリティと利便性を両立させることができるが、「偉い人」というのはなぜかここに金をかけたがらない傾向にある。
3.常に実態に即していること。即ち見直しが図られていること。
これが一番重要なことである。
何でもそうであるが、最初から完璧なものなど作れるはずも無い。
セキュリティポリシーも然りである。
組織の状況が変わることはありうるし、何より情報技術の進歩は凄まじい。
比較的短期間で常に見直しが図られることが重要なのである。
政令市クラスで、セキュリティポリシーを条例化してガチガチに固めてしまっている自治体もあるが、セキュリティーポリシーの何たるかが理解できていない。
作っただけで満足して失敗する典型といえよう。
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