公務員叩きに物申す!-現職公務員の妄言 システム運用保守に、後期高齢者医療制度に、公務員叩き批判に、行政改革に、福祉行政に、ITに、WEB2.0に、SNS管理に、VBに、Scriptに、情報セキュリティに、IPネットワークに、SEOに、ほんの少し家族サービスなブログ。

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 1か月余り前の休日のこと。
 仕事に出かけようとした矢先、怪獣2号の様子がおかしいと女房殿から連絡が入った。

 「熱が38℃以上あるよ」
 「3か月の赤ん坊だから熱ぐらい出すだろ」

 「吐いたよ」
 「3か月の赤ん坊だから体調悪いときには吐くだろ」

 「2時間ぐらいに4回吐いてて、3回目以降は胃液なんだけど」
 「ふむ…」

 ネットで調べたところ、「乳児で頻回の嘔吐や胃液を吐くような嘔吐がある場合はすぐに医療機関に受診せよ」との記述がある。
 どの程度の緊急性か判断が付かないが、とりあえず付近の総合病院救急外来に連れて行くことにした。

 が、
 6時間待ちでしかも小児科の当直はいないとのこと。
 「小児科医がいないなら受診しても余り意味無いな」と、別の休日診療所に連絡をとるも、やはり当直の小児科医はいない。

 「小児科医を探しているなら都道府県の救急医療情報システムをあたってみては」と休日診療所で言われたので、
 言われたとおりに電話をかけてみたが、何十回かけても話し中でつながらない。

 なるほど、これが医療崩壊というやつか。

 「電話が混みあっていますので、そのままお待ちください」のアナウンスの代わりに音声広告でも流せば税収の足しになるな、と不謹慎なことを考える余裕があるあたり父親として失格なのかもしれないが、
 ともあれ、打つ手が無くなった。

 一応、広域内で一番大きな市であるが、こんな有様である。



 奈良大淀病院の一件以来、とかく医療崩壊という言葉が引き合いに出されるが、
 別に日本国民が病気になりやすくなったわけではないし、医者の総数が劇的に減ったわけではない。

 変わったのは、医療行政と国民の医療に関する考え方である。
 とりわけ縮小傾向の老人医療に比べ、近年の各自治体の乳児や子供への医療助成の充実は目を見張るものがある。
 実はこうした福祉医療施策自体が医療を崩壊させているのではなかろうか。

 特に問題なのは、乳幼児の医療費を無料にするという制度だ。

 実際のところ、救急外来の6時間待ちに並ぶ、あるいは救急車を利用する小児患者のどれだけが、本当に命に関わるものなのだろう。

 自分が子供だった三十年前は、土日や夜間は医者がいないのが当たり前。そういうときに重い病気になれば、民間療法等でしのぎ、次の平日に医者に見てもらうのが普通であった。
 それで誰も不満を言うものはいなかったし、少なくとも自分の周囲で(交通事故や水難で死んだ同級生はいたが)土日に病院にかかれなかったために子供が死んだという話は聞かなかった。

 今や、夜間診療の選定療養の自己負担に対し、乳児医療が使えないことを抗議する親が大勢いる時代である。

 福祉施策は良かれ悪しかれ人の意識を大きく変えてしまう。

 三つ子の魂百までというが、幼い頃「無料だから」と、取るにならない病気でも救急外来に押しかけていた子供は、その行為を当然のものとして育っていき、医療資源はますます枯渇するだろう。

 乳児や子供の死亡率は年々低くなっているが、それは明らかに医学の進歩によるものであり、福祉医療による早期治療の寄与は微々たるものだ。
 
 医療費を無料にするのが少子化対策というトンデモ論はどこから出てきたか分からないが、少なくとも「医療費が無料だからもう1人」と考える人はいない。
 そうした類の話をするならば、産科医療や妊産婦健診を保険診療にする方が「様々な面」で有益である。

 思うに乳児医療なんぞ、入院のみで良い。外来もせいぜい3歳までだ。

 本当の意味で「福祉医療」を充実させたいのであれば、必要な患者に必要なだけ、適切に医療資源が配分されるような仕組み(例えば、トリアージ的なもの)を考えるべきではなかろうか。
 夜間救急がコンビニ化しているのは、核家族化や少子化で子供を看病するシーンが減り、どの程度であれば医療機関に受診させるべきかが分からない親(自分もその1人となろうが)が増えていることも一因である。医師法との兼ね合いが難しいが、「救急度」を判断できる情報を幅広く提供することが今後必要になるだろう。

 ただ単に金をばら撒く年齢層を増やしていくのは思考停止もいいところ。愚策中の愚策である。
 腹が立つのはこうした愚策を自分の市が行っており、それを推し進める議員に(以下自粛)



 で、冒頭の怪獣2号がその後どうなったかという話であるが、
 小康状態になったため、「救急車を」という親族を押しとどめ、結局医者にはかからなかった。

 翌日、かかりつけの小児科に受診したら、便秘と診断され、綿棒浣腸で完治した。
 
 そんなものである。

ウェブログポリシーにも記載しているが、記事の内容は一国民、一市民としての筆者の私的な意見であり、公人としての見解を示すものではないので悪しからず。

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タグリスト: 医療費, 高齢少子化, 行政,
 行政予算は縮小され、公務員の給料は減らされ、公務員の数も減らされる。
 良かれ悪しかれ、小さな政府への移行が進んでいる。
 民意であれば、それは仕方が無いことであろう。
 (たとえマスコミに植えつけられた、まがい物のイデオロギーによる民意だとしても)

 しかし、Hamrasさんのblogで述べられているとおり、
 「小さな政府に賛成しながら、なんでもかんでも行政の責任と喚くのは一貫性がない」
 小さな政府は自助努力が欠かせない社会なのである。

 某掲示板で有名なコピペがある。

人口規模が同じ自治体での、日米のコスト比較です
●レイクウッド市 人口7万5000人
 市職員 180人+300人の非常勤職員委託費
 (アウトソーシング)を含めた歳出総額(99年度)で3000万ドル(約33億円)
●大阪府交野市 人口7万2000人
 職員は非常勤を除く市職員630人歳出 240億円
世界的に見ていかに日本の公務員の人件費が高いかがわかります。
人数の問題というよりも一人あたりの費用が問題。
米国の約4倍ですね。米国公務員の4倍も仕事をしているのか?


 この出所は恐らく九州の某シンクタンクであり、行政におけるNPOの有用性を述べる際に用いられた例示なのだが、これを公務員叩きの題材として用いる者は、そうした経緯やアメリカの行政事情を知らないわけであり、自分が無知だと述べているようなものであろう。

 アメリカの行政は、小さな政府の代表であるが、中身は一言で言えばお粗末である。
 公務員の質は極めて低く、地方行政はNPOがなければ成り立たない。
 福祉の質など日本と比べるべくも無い。公的医療保険も無く、貧乏人が重病にかかれば、即、死を意味する。
 (なお、本当に貧乏な者には「メディケア」という生活保護に近い公的医療扶助制度があり、より所得が高い層との逆転現象が起きている)

 だが、アメリカ国民は自立心や独立心が極めて高く、行政に頼らず自分達で何とかしようと言う気概がある。
 図書館に車椅子が通るためのスロープを作る予算が無ければ、住民は自分達でカンパを募る。
 地元の小学校の体育館が老朽化していたら、地元企業が気前良く改築費用を寄付する。
 国民の3人に1人は何らかのボランティアに関わっているという国柄だから、地方行政がお粗末でもやっていけるのである。

 果たして日本国民はどうであろうか?
 今年も西日本を中心に不幸な自然災害が起こったが、公務員を声高に非難する者のうち、被災地での救援活動に参加したり、義援金を送ったものはどれだけいるのであろうか?

 「税金も安く、かつ福祉も高水準」などという虫の良い話は無い。
 ましてや日本は資源も食料も無く、本質的には貧しい国なのである。
 
 行政を小さくしろと言うのが民意ならば、甘んじて受け入れるしかない。
 だが、公務員叩きの方々には、公務員を叩いた後のことも十分に考えていただきたいものである。 

 なお前述のレイクウッド市の例示であるが、交野市の人件費が240億というのは誤りであること(正しくは54億円)、国全体ではなくあくまで一地方都市同士の比較であり、日米全体の比較としては適切ではないことを、蛇足ながら付け加えておく。




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 シスアドでセキュアドな後期高齢者医療制度SNS管理人。
 後期高齢者医療制度の資格事務担当だったはずがひょんなことで電算担当に。

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