fc2ブログ

公務員叩きに物申す!-現職公務員の妄言 システム運用保守に、後期高齢者医療制度に、公務員叩き批判に、行政改革に、福祉行政に、ITに、WEB2.0に、SNS管理に、VBに、Scriptに、情報セキュリティに、IPネットワークに、SEOに、ほんの少し家族サービスなブログ。

TAGWORD

 確定稿の業務フローのいきなり最初からつまづいた件について。

 住基情報等の広域連合への提供について、混合世帯の結びつけの工程が完全に抜け落ちているのである。
 (詳細は3月2日付通知、「システム仕様編未定稿へのQA」の問16を参照)

 システムの改修や事務の変更を伴わずに、正常に広域連合に世帯の情報が提供されるためには、住基と外録(ならびに住登外)とで、採番も含めた共通の世帯番号管理方式を用いていなければならない。
 そうした設計のシステムが多数派なのか少数派なのかは定かではないが、この要件に当てはまらなければ、少々厄介な話になる。

 つまり確定稿のフローどおりで問題なく情報提供できる市町村は一部であり、
 そうでない市町村についてはこの部分での業務の検討とシステム改修、そしてそのための関係課との調整が必要となるということだ。

 具体的にいえば、
 
 1.混合世帯の結びつけを誰が把握し、
 2.どのシステムがその情報を管理し、
 3.住基情報等の広域連合への提供までに、どのようにその情報を反映させるか、

 ということを決定し、システム改修の要件に含めなければならない。

 1については、国保や老健等、他業務のためのタスクであって、住基担当課がやるべきものかどうかは疑問である。
 現行の国保や老健業務で、どこの課がその作業をやっていたか?ということがキーになるだろう。

 2については、1の担当課が所管するシステムで行うのが妥当である。

 住基&外録担当課が、混合世帯の把握からシステムへの入力、そしてそのためのシステム改修までやってくれれば、非常にスムーズになるが、
 それは余りにも虫が良い話であるし、住登外が何のためにあるかを考えれば、現実味がない。

 即ち大半のケースについては、後期高齢担当課が所管するシステムで、この住基世帯番号とこの外録(ならびに住登外)世帯番号は同一、という情報を入力し、
 住基や外録等のシステムと連携を取って、世帯番号の置き換えを行ってから、広域連合に提供する必要があると思われる。
 そして、混合世帯の異動時にはそうした紐付け情報のメンテナンスも必要になってくる。
 
 もちろん、これらの問題は厚労省や広域連合が決めるべき話ではない。
 市町村が、組織の実情に基づいて決定し、改修を依頼する業者に要求定義としてあげる必要がある。


はてなブックマークに追加 はてなブックマークのコメント livedoorクリップに追加 livedoorクリップ数 niftyクリップに追加  del.icio.usに追加  Yahoo!ブックマークに登録 Yahoo!ブックマーク数 googleに追加 

自由利用マーク
このマークは当blogの記事部分に付けられたものです。
タグリスト: 広域連合, 混合世帯, 世帯番号, 台帳創生,
 5月1日付で、厚生労働省から特別徴収に関係する各種資料が送付されている。

 しかし、GW最中ということもあって、まだ資料が手元に届いていない市町村も多いことであろう。
 
 「GW休んでなどいられない!一刻も早く中身を見たい!」という働きマンは、東北の某県広域連合HPをくまなく探すと、幸せになれるかもしれない。

はてなブックマークに追加 はてなブックマークのコメント livedoorクリップに追加 livedoorクリップ数 niftyクリップに追加  del.icio.usに追加  Yahoo!ブックマークに登録 Yahoo!ブックマーク数 googleに追加 

自由利用マーク
このマークは当blogの記事部分に付けられたものです。
タグリスト: 特別徴収, 広域連合, HP,
 広域連合の設立ラッシュも一息ついたところであろうか。まずはめでたいことである。

 SNSの名前は相変わらず「設立準備」のままであるが、平成20年3月までの限定であるし、他に良い名前も無いので来年度もこの名前のままでいこうと思う。
 まあ、考え無しで名前を付ける癖はこのブログの例を見ずとも明らかだ。
 我ながら困ったものである。

 さて当のSNSだが、おかげさまで200人を超える盛況ぶりである。
 多くの会員から意見交換の場の提供に対する謝辞もいただいた。たとえ世辞でもうれしいものだ。
 とはいえ、筆者は何か特別なことをしたわけではない。実のところ、同じようなSNS立ち上げの構想を持っていたという会員の方は少なからずいる。
 たまたま最初に口火を切ったのが自分だというだけのことだ。筆者がやっていなくとも、誰かがやっていただろう。

 そしてこの盛況ぶりは、いかに現場が情報に枯渇し、困窮しているかという事実の裏返しでもある。

 いうまでもなく、このSNSは非公式な場である。
 そんな中に、課長級の方々までもが「藁をも掴む思いだ」と会員登録申請をされてくるのは、管理人として非常に複雑な気分だ。
 
 だが、そうした立場や役職といった表のしがらみにとらわれず、同じ目線で意見交換ができ、そして互いの立場や状況を理解できるのは、情報の共有と同じぐらい大きなメリットであると思う。
 
 勘違いされている方が多いようだが、
 このSNSは、共同で中央官庁に反目するためのものではないし、ましてや政治的に利用されるようなことがあっては決してならない。
 あくまで、広域、市町村、都道府県の各担当者が、その枠組みを超えて、共同で国家的一大プロジェクトを乗り切るためのものである。

 惜しむらくは、この輪の中に中央官庁の方が含まれていないことだ。その席は用意させていただいたが、残念ながらオファーは無かった。
 まあ、万が一のうれしい誤算のつもりでいたので、そう落胆もしていない。
 特定の官庁や事業に限らず、中央官庁の方が「是非とも参加して現場と意見交流せねば」というスタンスであるならば、そもそも、この国はもっともっと良い国になっているはずである。
 
 しかし、非公式のSNSではさすがに難しくとも、どこかで現場の意見を吸い上げる場というのは必要ではなかろうか。

 課長クラスのワーキングのような堅苦しいものではなく、例えば、担当者レベルの意見交換会のようなもので良い。
 広域の事務局や市町村、中央官庁、それに国保中央会と開発ベンダーも加わり、未定稿などの内容について話し合うというような場が定期的に設けられれば理想である。
 
 ただ仮にそういったものが設けられても、セレモニー的なものでは意味が無い。

 現場のガス抜きや意見を吸い上げたと言う実績作り。そのために2時間程度の短時間で時間を区切って適当にお茶を濁してしまえ!
 そのようなスタンスで開かれるのであれば、やるだけ無駄である。

 何より全国からはるばる集まった担当者に失礼極まりないし、集まった方々は激怒するだろう。
 担当者の出張旅費や人件費も無料ではない。そしてそれは分担金として市町村が負担し、その原資は住民の貴重な税金である。
 税金を費やしてやるのであれば、是非とも実りあるものにせねばならない。
 同じ目線に立ち、現場の意見を吸い上げるという真摯な態度で望む必要があるだろう。

 今のところ、そういう場が設けられたという話は聞いたことがない。
 もし中央官庁の方がこのblogを見ているのであれば、是非とも検討していただきたいところである。


はてなブックマークに追加 はてなブックマークのコメント livedoorクリップに追加 livedoorクリップ数 niftyクリップに追加  del.icio.usに追加  Yahoo!ブックマークに登録 Yahoo!ブックマーク数 googleに追加 

自由利用マーク
このマークは当blogの記事部分に付けられたものです。
タグリスト: SNS, 後期高齢者医療制度, 厚生労働省, 国保中央会, 広域連合,
 ここでそもそも論に立ち返ってみよう。
 今まで記事の中で個人情報の提供に関し、「外部」あるいは「第三者」という言葉を用いてきたが、果たして広域連合というのは「外部」なのであろうか?

 厚生労働省は平成18年9月13日に保険局総務課長名で「後期高齢者医療制度の実施に伴う準備業務等に当たっての留意事項について」(保総発第0913001号)という事務連絡を出している。
 この中で広域連合への情報提供の根拠法令が高齢者医療確保法第百三十八条で示されているわけだが、その際の対応については(税担当課等から)介護保険担当課への情報提供へと同様であること、と述べられている。
 その解釈については、平成18年9月20日付の国保新聞に「広域連合と市町村とでは法人格は異なるが、広域連合は市町村の事務を共同処理する形態のため、市町村内部部局への情報提供と考え方は変わらないとの位置付けによるものだ。」と示されている。

 もしこの考えが正しいとすれば、市町村内部での情報提供と同じということであるから、前述の1、4、6などの目的外提供や二次提供などの問題についてもクリアできそうである。
 (もし内部提供でもダメということであれば、現行の老人保健や介護保険での税情報利用や、処理の外部委託自体がダメということになるからだ)
 確かに、介護の世界にも広域連合があり、現行でも市町村から税情報を提供しているはずだ。
 介護がOKなのに後期高齢でダメということはなかろう。

 しかし、高齢者医療確保法第百三十八条でいうところの「資料の提供」に「バッチあるいはオンラインでの電子データの送信」が含まれるかどうかは未だ定かではないし、この事務連絡や新聞記事では総務省の名前がどこにも出てこない。厚生労働省の単独見解としか受け取れない内容だ。

 事務連絡が総務省との連名で、電子データ送信についての見解も含まれていれば何も問題なかったが、それは叶わぬ望みであった。
 我々は、個人情報うんぬん以前にそもそも制度自体に反対する左翼系の大学教授やマスコミ幹部や市民団体代表といった公称「有識者」達に、個人情報保護審議会の場で「国保新聞の記事の切り抜き」で立ち向かわなければならないのだ。

 だが悲嘆してもいられない。これは是が非でも実現せねばならないからだ。

 貴方の所属の議会では、広域連合設立の議案や広域連合への分担金を含めた補正予算案は議決したであろうか?

 そもそも「健康保険の一部を改正する法律」自体が広域連合の設立を強制するものであり、地方自治の本旨に反した憲法違反の法律であるという話もある。
 しかし、そういう話を議論する時期はもはや過ぎてしまった。

 実態はどうあれ我々は建前上、地方自治法第291条の11により自らの意思で広域連合を設立し、後期高齢者医療制度の業務を共同処理することになる。そして広域連合運営のための金も工面しているわけだ。
 それなのに、その業務を行うための情報を渡せないというバカな話はなかろう。

 我々には選択肢があるようでいて、実は無い。
 「この方法」が適法かどうかという本質的な判断は、後期高齢医療担当課と法規担当課の打ち合わせの場ではなく、国を巻き込んだ司法の場で行われるべきであろう。

 とはいえ、地方自治体としての責務を放棄するわけにはいかない。
 各自治体の個人情報保護条例に照らし合わせ、審議会での検討といったものも含め、正当な手続きを経て情報提供がなされるべきであろう。
 
 提案であるが、こうした情報提供や取り扱いに関し、市町村と広域連合との間で毎年覚書を交わすのはどうであろうか?

 そしてその覚書の中で、提供する情報の内容や手段、その扱い、広域連合での外部委託、監査の実施やその結果の報告について定めるのである。
 覚書で何でも済ますことができるわけではなかろうが、こうした紙切れ一枚で「法人格が異なる」という溝を埋めることが出来るのならば、安いものであろう。

 そうそう、書き忘れた。
 再三記載しているが、記事の利用は自己責任で。

** 追記 **

 「情報の提供の可否」の記事を書くにあたって、SNS内の投稿記事等で参考にさせていただいた、あるいはご指摘や情報提供をいただいた、あるいは「頼むからオチを先に書くなよー」的な(ウソです)方々。↓

 キャッツさん、おつかれーらいすさん、コボラーさん、uknaviさん、maillotさんalittlethingさん、DEKA!!さん、UTF-8さん

 この場を借りてお礼を申し上げます。


はてなブックマークに追加 はてなブックマークのコメント livedoorクリップに追加 livedoorクリップ数 niftyクリップに追加  del.icio.usに追加  Yahoo!ブックマークに登録 Yahoo!ブックマーク数 googleに追加 

自由利用マーク
このマークは当blogの記事部分に付けられたものです。
タグリスト: 広域連合, 厚生労働省, 総務省, 個人情報保護, 後期高齢者医療制度,
 東海地方のある町の本議会で広域連合規約案が否決された。
 先月神奈川県逗子市において委員会否決があったが、本議会での否決はこれが始めてである。
 暗雲低迷とはこのことだ。

 とりあえず臨時議会を開催して対応を行うらしいが、ともあれ関係者の健闘と良い報せを祈るのみである。

 我々は将来に渡って国民皆保険制度を堅持し、確固たる高齢者の医療制度を確立するため尽力している。
 そうした大層な大義名分を抱えてはいるが、現実は単純ではなく、道は平坦ではない。
 様々なしがらみ、利害、思惑、といった「大人の事情」がてんこ盛りである。まさに「闇の道」だ
 
 あるSNS会員の言葉を拝借すれば、このプロジェクトはジグソーパズルのたかだか1ピースである。

 我々は奔走し、必死で絵を描こうとしているが、それすらただの1ピースでしかない。
 隣接するピースは、例えば「保険者レセプト管理システムの相乗り」であり、「オンライン資格確認」であり、「広域連合事務代行システム」であり、「住民税への特徴の拡大」であり、「広域連合への介護や市町村国保の統合」である。
 それに「大人の事情」という名の表向き見えないピースが絡み合い、余りに複雑な構造を成している。

 このパズルは厚生労働省からもらえる説明書どおりにやれば、綺麗に組みあがるというものでもないし、完成図が設計図と同じとは限らない。
 隣接するピースが上手くはまらなければやり直し。即ち貴重な税金の二重投資という憂き目を見る。
 パズルの大きな絵がどういうものかとか、誰が描いているのかとかは、このblogで触れるべき話ではないが、たかだが1ピースの中身だけにこだわっていては失敗することは必定である。

 だが、我々は周囲や未来に目を配るどころか、その1ピースですら探しあぐねている。
 なぜならば、それを求めるための情報もなければ時間もない。もちろん資金もない。
 これほど劣悪な環境はあろうか。

 このblogとSNSは、そうした闇の道を照らすロウソクほどの光しかないかもしれない。
 だが、無いよりははるかにマシであるし、ロウソクの光も集めれば闇を照らす光条となる。
 そうなれば求めるピースが見つかる可能性も高まるし、ときにはその光で霞ヶ関を驚かすこともあるらしい。
 そう考えれば、多少は気が楽であろう。

 願わくは、関係者の皆が笑顔で平成20年4月を迎えたいものである。



はてなブックマークに追加 はてなブックマークのコメント livedoorクリップに追加 livedoorクリップ数 niftyクリップに追加  del.icio.usに追加  Yahoo!ブックマークに登録 Yahoo!ブックマーク数 googleに追加 

自由利用マーク
このマークは当blogの記事部分に付けられたものです。
タグリスト: 広域連合, 厚生労働省, 後期高齢者医療制度, SNS, blog,

ナビゲーション

特集記事

カテゴリー

ブログ内検索

RECENT ENTRYS

RECENT COMMENTS

RECENT TRACKBACKS

プロフィール

現職公務員SE Author:現職公務員SE
 シスアドでセキュアドな後期高齢者医療制度SNS管理人。
 後期高齢者医療制度の資格事務担当だったはずがひょんなことで電算担当に。

HSタグクラウド

Feed Me!

公務員叩きに物申す!-現職公務員の妄言のRSSフィード

後期高齢者医療制度開始カウントダウン





リンク

中の人

FC2カウンター


公務員サイトランキング 現職公務員サイトランキング ビジネスブログランキング 人気ブログランキング - 公務員叩きに物申す!-現職公務員の妄言

スカウター : 公務員叩きに物申す!?現職公務員の妄言 はてなブックマークカウンター
  • seo