公務員叩きに物申す!-現職公務員の妄言 システム運用保守に、後期高齢者医療制度に、公務員叩き批判に、行政改革に、福祉行政に、ITに、WEB2.0に、SNS管理に、VBに、Scriptに、情報セキュリティに、IPネットワークに、SEOに、ほんの少し家族サービスなブログ。

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 更新停止中だが、臨時に筆を取る事にする。何とかまだ生きているが、また地獄に突入する可能性が高い。

後期高齢者医療、保険料今年度85%軽減 与党方針(2008年6月3日 asahi.com)

 担当者であれば上記の事項が記憶に新しい。
 更に以下の対策が報道解禁された。

後期高齢者医療「現役並み」負担軽減 与党が追加改善策(2008年9月6日 asahi.com)
後期高齢者医療、加入月の負担軽減策 与党PT方針(2008年9月8日 asahi.com)

 現時点で書けるはずもないが、他にもいろいろあることはもちろん認識している。

 言葉を修飾するのも面倒くさい。ただ、淡々と書いていくことにする。

問題点1 見直しが新たな不公平感を生むものであること
 見直し対象から外れた被保険者(とその家族)の不満感が非常に強い。
 そして、こうした(所得の比較的高い)対象者は、いわゆるインテリ層が多く、これらの対策を非常に冷ややかに見ている。
 中にはあからさまに
「わしは今までずっと○○党を信頼して投票してきていたが、もう絶対に○○党には投票しないぞ!」
 と激昂するものもいる。
 
 かといって。低所得者層が喜んでいるかというと(以下自粛)

問題点2 制度が煩雑化すること
 従来の老人保健の仕組みも十分過ぎるほど複雑であるのだが、後期高齢者医療では多くの経過措置と4月からの見直しで更に複雑になっており、高齢者には理解困難なものとなっている。
 例えば高齢者に紙面でモノを伝えるには字を大きくする等の配慮が必要であり、詰め込める情報量にも限界がある。
 理解できないものには当然不信感が生まれるし、レアケースに該当するような部分で「等」でごまかされたりしているとなおさらだろう。
 国は高齢者にも分かりやすいシンプルで明確な制度の構築を心がけるべきである。

 制度が複雑なことによる弊害はシステム面にも現われる。

 老人保健時代、国○中○会作成のシステムは最後まで完璧に正しい高額医療費計算はできなかったことを知っておくべきだろう。
(これは手作業による訂正が必要ということであり、直ちに支給された高額医療費額が誤っていることを意味するものではない)
 もちろん、老人保健より仕組みが複雑な後期高齢者医療の高額療養費は(以下自粛)

問題点3 制度趣旨が不明瞭になっていること
 某省の資料では「この制度は長年議論を重ねて生まれました」といったことが書いてあるが、それが初年度からこれだけいじくり回されては説得力のかけらもない。
 当初制度が抜群に良いとは言わないが、少なくとも趣旨に一貫性があり、筋が通っており、国民にとても説明がしやすかった。
 今や突っ込みどころ満載で、全国の担当職員も疑問や矛盾を抱えながら国民への説明に苦慮している状況である。
 こんな状況で「説明会をやれ」といわれても効果があがるはずも無い。(確信的に「ガス抜きをやれ」という話であればまだしも)

問題点4 公的医療保険制度や福祉制度全体の整合性や一貫性を無視している
 例えば「加入月の負担軽減」について、国保→後期は行うのに何故、社保→国保やA市国保→B市国保は行われないのか。
 年金天引きから口座振替への切替が後期高齢だけ出来て、何故介護でできないのか。

 「後期高齢で出来て他制度で出来ないのは要するに選挙対策だろ!」
 というツッコミに対する明確な回答を、国は市町村窓口の現場に用意すべきである。

問題点5 準備期間が短すぎること
 いやもう、以前の記事で懸念していたことが全て的中していて、笑えて来るが、笑っている場合ではない。

 国民への説明が足りなかったのは単純に自治体が説明するだけの時間を国が与えてくれなかっただけのことである。
 システムも安定稼動していなかったから事務も構築できず、となれば国民への具体的な案内も出来ない。

 つまり、システム面にしても広報周知にしても、平成20年10月制度開始であれば恐らく非常にスムーズにいっただろう。
 そうであればマスコミに叩かれることも無く、わざわざこのような制度改悪改変も必要なかったであろう。

 こうした過ちを全く反省していない。

 本来であれば、制度開始後に発生するであろう初期稼動の不具合(とりわけ高額療養費といった非常に複雑な処理の)に対処し、
 来るべき未曾有の複雑な処理「高額介護合算」の構築に全力を注ぐ時期である。
 だが、その貴重な時間とベンダの人的リソースは制度改変への対応に全て費やされてしまった。

 で、1月実施ですか。そうですか。
 こんなもの絶対上手くいくはずないだろ、常考。

問題点6 現場の運用や高齢者の特性無視
 どうしてあんたら、高齢者にそんなに窓口申請や届出をさせたり、複雑な計算をさせたいのさ。
 職権適用で届出を省略&簡略化できることがこの制度の運用面で唯一無二のいいところなのに。


 政治的な話はこのブログで言及すべきところではない。

 ただ、
 最初の頃は後期高齢者医療制度廃止などという公約は、政治的にはともかく、現実運用としてはあり得ないと思っていたが、
 最近、「もうリセットした方が良くね?」と思えてきたのは事実である。

 個人的私見。誤解の無いように。


追記:今まで書き込んでくださったコメントにお返事できていませんが、順次返信していこうと思います。
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タグリスト: 後期高齢者医療制度, 厚生労働省, 標準システム, 特別徴収, 事務, 与党PT,
 システムは所詮道具である。

 行政の根幹として法規があり、それを具体化するために事務がある。
 事務を執行する上で(量、質ともに)支障があれば、費用対効果を検討したうえで、道具としてのシステムを導入する。
 システム開発を行うためには、要求を定義せねばならず、それには事務に習熟していることが必須である。

 それが本来の姿であるが、
 現在、全国ではシステム仕様を元に事務をリバースエンジニアリングすると言う、あまりに滑稽な試みが進められている。

 ジグソーパズルにもたとえられるこの試みは、介護保険という至上最悪の前例を踏襲し、各種の悪条件と役所特有のしがらみを巻き込んで、全国の担当者達を悩ませていることであろう。

 「事務が決まらないからシステム面での要求が決まらない」
 「お上は具体的な事務について、何ら具体策を示してくれない」
 そうした嘆きは詮無きことだ。

 厚生労働省の官僚殿、国保中央会、そして開発を請け負うベンダ。

 その中に、市町村の最前線の窓口で行われる住民相手の事務に熟知しているものはいるだろうか?
 そんな方々に一から十まで現場の事務を作ってもらおうなどというのが、むしろ虫が良い話ではなかろうか?

 事務とそれを行う上での問題点を熟知しているのは他でもない、我々、市町村職員である。
 そして最低限といえど、各種政令はあるのだから、
 道具ができるのを待つのではなく、まず我々で事務を構築し、それを取りまとめて要求定義を厚労省やベンダに突きつけるぐらいの気概が必要であろう。
 
 たかが道具に振り回されること無かれ。
 基本は事務である。


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 シスアドでセキュアドな後期高齢者医療制度SNS管理人。
 後期高齢者医療制度の資格事務担当だったはずがひょんなことで電算担当に。

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